CentOS5にRedmine1.3をインストール

仕事で使えるとよいなと思い,プロジェクト管理ツールのRedmine (http://redmine.jp/)をインストールしました.
Ubuntu10.11とCentOS5にインストールしましたが,特にハマるポイントの多かったCentOS5について記しておきます.
インストールしたバージョンは1.3です.

必要なツール,バージョン(重要!)

Redmineはインストールするためのバージョン指定があります.
公式ページ(http://redmine.jp/guide/RedmineInstall/)に各バージョンの対応が記されています.
とりあえず,Redmine1.3の場合には,以下の順にインストールしたらうまくいきました.
ruby 1.8.7 (ソースコードから)
rubygems 1.3.7 (ソースコードから)
mysql (yumから)
・rack 1.1.1 (rubygemsから)
・rake 0.8.7 (rubygemsから)
rails 2.3.14 (rubygemsから)

ruby 1.8.7のインストール

CentOSのパッケージツールで手に入るrubyは,デフォルトとRPMForgeをあわせても最新版が1.8.5です.
後述するrubygemsのバージョンあわせのあたりで必要になる場合があるので,ここで1.8.7をインストールしておくのが無難です.
ただし,Redmineruby 1.9以上だと動かないので,新しすぎてもダメです.

ソースは公式からもらってきます.今回は1.8.7-p358(ftp://ftp.ruby-lang.org/pub/ruby/1.8/ruby-1.8.7-p358.tar.gz)を使いました.
解凍して,以下のとおりインストールします.

tar zxf ruby-1.8.7-p358.tar.gz
cd ruby-1.8.7-p358
./configure --prefix=/usr
make
sudo make install

sudo 設定されていない場合は,su で管理者権限になってから make installでも良いです.

rubygems 1.3.7のインストール

公式の案内には,1.3.7以上が必要であることと,Railsとのバージョンの相性がある旨について書かれています.
今回は無難に1.3.7をインストールしました.
CentOSのデフォルトリポジトリ+RPMForgeでのrubygemsの最新バージョンは1.3.2なので,こちらもソースからのビルドです.
入手先はこちら(http://rubyforge.org/frs/download.php/70696/rubygems-1.3.7.tgz)

tar zxf rubygems-1.3.7.tgz
cd rubygems-1.3.7
sudo ruby setup.rb
rubygemsのバージョンを戻す場合

普段もっと新しいrubygemsを使っている場合,インストールの最後のあたりにエラーがでてしまうことがあります.
その場合,rubygemsが新しすぎて起こる問題なので,以下のようにバージョンを戻します.

sudo gem install rubygems-update -v 1.3.7
sudo update_rubygems

MySQL をyumからインストール

MySQLは,yumから手に入るもので特に問題はありません.

sudo yum install mysql mysql-devel mysql-server

rake, rack, rails, (mysql) をgemからインストール

Redmineに必要なもののなかで,rubygemsで手に入るものはまとめてインストールします.

sudo gem install rack -v 1.1.1
sudo gem install rake -v 0.8.7
sudo gem install rails -v 2.3.14

さらに,後々のrailsでの作業のために,MySQLをgemと関連付けておきます.

sudo gem install mysql

あとは公式の指示通りに行う

ここまでで,公式ページ(http://redmine.jp/guide/RedmineInstall/)の「インストール」の流れに乗る準備ができました.
あとは書かれている指示のとおりに進めていけば,Redmineが実際に動作するところまでいけます.

一応,コマンドだけ羅列しておきます.

tar zxf redmine-1.3.1.tar.gz
cd redmine-1.3.1
sudo /sbin/service/mysqld start
mysql -u root -p
(mysqlコマンド)
create database redmine character set utf8;
create user 'redmine'@'localhost' identified by 'my_password';
grant all privileges on redmine.* to 'redmine'@'localhost';
(mysqlおわり)
vim config/database.yml
(yml編集)
sudo rake config/initializers/session_store.rb
sudo RAILS_ENV=production rake db:migrate
sudo RAILS_ENV=production rake redmine:load_default_data
mkdir tmp public/plugin_assets 
sudo chown -R redmine:redmine files log tmp public/plugin_assets
sudo chmod -R 755 files log tmp public/plugin_assets
sudo ruby script/server webrick -e production -p 3000

これで個人でもプロジェクト管理ができるようになって,開発や実装の効率があがるはず.